

「時代はデジタルに」。デジタルカメラになって、思い出の1ページづくりが様変わりした。「昔はね、1枚1枚の写真がとても大切な宝物だったんだよ」。そう祖母が言う。家族全員で正装して、写真屋さんに出かけて、キレイに撮ったセピア色の写真。昭和の初期のころの話?けど、私たち平成生まれにとって、それは昔の話だ──。これ、テレビの報道番組を見ながら始まった、わが家での一家団らん中の会話。大震災にあって家をなくした人が、昔家が建っていた場所を片づけて、思い出の写真を見つけ出していたのだ。家族写真、すごく喜んでいたよね。今は、デジタルカメラ全盛だからね。たぶんパソコンに保存されている。パソコンがアルバム代わりというわけ。時代の移り変わりって、なんか切ないね。合理的になっているんだけど、何かを失っていくような、そんな感じ。
でも、一橋大学機関が公表している「技術変化と対抗策のタイミング:写真のデジタル化の事例から」(※別窓PDF)を見て、街の写真店やミニラボ機器のメーカーは頑張っている、という事がわかった。アナログ人間な私は、これからもそんな街の写真屋を応援していきたいと思う。
アルバム作るひとってどれくらいいるんだろう?デジカメ使うようになってから、プリントすることが少なくなった。もともとプリントした写真を整理しないでたんまりためこんでたくちだけど、デジカメになって、データでパソコンにあると思うと、保存されていることに満足してそのままになってしまう。フィルムを写真屋さんに出して現像してもらっていたときは、写真が出来あがってくるのが楽しみだったし、一緒に写っているひとのこと思い出しながら、どれを焼き増しするか選んだりするのもよかった。今は、撮ったそばからどんな写真かすぐ確認できるし、「これ失敗だな」と思えば、データ削除して撮り直しっていうのがその場で決められる。便利だけど、出来上がってくるまでの時間や、手間も含めて、思い出ってこともあるのかなと感じた。